ツール
静的解析による品質向上支援ツール Agile+ Relief
ソースコードを静的に解析し、欠陥部分を指摘することで品質向上を実現
- こんな方にお勧めします
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- C/C++, Javaで開発を行っている開発チーム
- 組み込みシステム開発事業者
- こんな悩みを解決します
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- プログラムの基本的な品質向上が課題となっている
- コーディング規約が浸透していない
- 保守性や移植性の向上を図りたいが、なにから手を付ければよいか分からない
Agile+ Reliefとは
ソースコードを静的に解析し、プログラムの欠陥部分を指摘。スキルの高い開発者が
コードレビューで発見するようなプログラムの問題点を自動的に検出します。
開発規模の巨大化・複雑化が進み、ソフトウェア開発における品質向上とコスト削減への要求は年々厳しさを増しています。コーディング規約を徹底的に順守し、記述ミスやセキュリティ上の問題がないソースコードに徹することで、プログラムの根本的な品質を向上し、高度な要求に応える製品開発が可能になります。Agile+ Reliefはコーディング規約に従ってソースコードを静的に解析。問題点を指摘し、解決策を提示することでソースコードの品質向上を実現します。
導入効果
- コーディングミスから論理的な誤りまで幅広い問題点を検出
- 対処が必要な箇所のみを提示することで作業者の負担を軽減
- オプション利用で検出範囲を関数内から関数間まで拡大可能
特 色
POINT 1
ソースコードの問題を可視化
Agile⁺ Reliefは、品質向上、アジリティ向上実現のために、富士通の独自ノウハウのほか、各種コーディングガイドラインの適合性チェックを実施する「ソースコード欠陥の検出」と、その検出結果から各種メトリクスを測定・集計する「品質データ可視化」の2つの機能を提供します。

POINT 2
新たに検出されたソースコードを迅速に修正
ソースコード欠陥の検出時に、過去に検出された結果を非表示にすることが可能です。ソースコード修正により新たに検出された指摘のみを表示します。

POINT 3
各種品質特性別による可視化で早期に異常を検出
ソースコード欠陥の検出結果を各種品質特性別に集計し、グラフ化・一覧化することで、傾向を明確にします。
品質特性:機能性、信頼性、使用性、保守性、移植性、効率性
問題特性:性能劣化、移植・環境問題、保守性低下など
文法特性:宣言・定義、例外処理、スタイルなど
POINT 4
遷移表により問題/課題を早期発見
常に変化するメトリクスを日々や週ごとの遷移で見える化します。
プロジェクト単位やソースコード単位の遷移を見ることで、「いつもと違う状態」「問題が発生する可能性が高まる状態」に気づくことが可能です。
複数プロジェクトを俯瞰的に把握できるため、どのプロジェクトで問題が起きているのかをいち早く発見できます。

POINT 5
ISO 26262認証取得
ISO 26262ではコーディングガイドラインへの適合性検証が要求されており、この検証に静的解析ツールの使用が欠かせません。
また使用するツールの妥当性証明を要求されていますが、Agile⁺ Reliefは第三者認証機関によりISO 26262認証を取得していますので、お客様自身がAgile⁺ Reliefの妥当性を証明する必要はありません。
Agile⁺ Reliefはお客様の機能安全に向けたソフトウェア開発に貢献いたします。
※ISO 26262は2011年11月に正式発行された自動車に搭載する電気・電子機器などの制御部品の機能安全に関する安全規格です。
システム要件
動作環境
項目 | 必要条件 | |
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CPU | - Agile⁺ Relief本体
Intel Core2 Duo 2GHz以上 - 指摘メッセージビューアー Intel Core2 Duo 2GHz以上 |
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メモリー | - Agile⁺ Relief本体
1GB以上(Agile⁺ Relief C/C++ 広域探索オプションを使用する場合は2GB以上) - 指摘メッセージビューアー 1GB以上 |
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ハード ディスク |
インストールに必要な容量 | [32ビット版の場合]
- Agile⁺ Relief本体 [Windows版/Linux版] 10MB - 指摘メッセージビューアー [Windows版] 10MB 指摘メッセージビューアーを使用する場合は、Agile⁺ Relief C/C++(200MB)のインストールが必要です。 [64ビット版の場合] - Agile⁺ Relief本体 [Windows版/Linux版] 10MB - 指摘メッセージビューアー [Windows版] 10MB 指摘メッセージビューアーを使用する場合は、Agile⁺ Relief C/C++(260MB)のインストールが必要です。 |
解析に必要な容量 | 1ファイルあたり1MB(目安値) | |
動作OS | 32ビット版 | Windows 8.1(注1)
Windows 10(注2)(注4) Windows Server 2012(注1) Windows Server 2012 R2(注1) Windows Server 2016(注2) Windows Server 2019(注2) Red Hat Enterprise Linux 5(注3) Red Hat Enterprise Linux 6 (注3) |
64ビット版 | Windows 8.1(注1)
Windows 10(注2)(注4) Windows Server 2012(注1) Windows Server 2012 R2(注1) Windows Server 2016(注2) Windows Server 2019(注2) Red Hat Enterprise Linux 5(注3) Red Hat Enterprise Linux 6 (注3) Red Hat Enterprise Linux 7 (注3) |
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解析対象 | C/C++ | ANSI規格(ISO/IEC 9899:1990)/(ISO/IEC 9899:1999)/(ISO/IEC 9899:2011)に準拠したCプログラム
ANSI規格(ISO/IEC 14882:1998)/(ISO/IEC 14882:2003)/(ISO/IEC 14882:2011)に準拠したC++プログラム ただし、広域探索オプションの解析対象は、Cプログラムのみとなります。 |
Java | JDK 1.4 / 5.0 / 6 / 7 / 8 に準拠したJavaプログラム
解析ファイルのコード系 MS932, UTF-8, EUC-JP |
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必須ソフトウェア(注5) |
- Microsoft Office Excel 2010, 2013, 2016, 2019(注6)
または Microsoft Excel for Office 365(注7)(注8) 診断レポート生成ツール利用時に必須です。 Microsoft Office Excelの各バージョンに付属しているVisual Basic for Applicationsも インストールしてください - Microsoft Internet Explorer 11.0 以降 または Microsoft Edge 20.10240.0.0 以降 |
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関連ソフトウェア(注5) | - サーバー仮想化ソフトウェア
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(注1)Modern UI designには対応していません。
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(注2)タブレットモードには対応していません。
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(注3)Agile⁺ Relief Jによる解析は実行できません。
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(注4)バージョン 2004にて動作確認済みです。
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(注5)Agile⁺ Relief C/C++またはAgile⁺ Relief J の情報はそれぞれの動作環境をご確認ください。
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(注6)32ビット版の動作を保証します。
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(注7)32ビット版、64ビット版の動作を保証します。
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(注8)バージョン 1908にて動作確認済みです。
さらに詳しい製品情報、サポート情報はAgile+ Reliefメーカー詳細ページをご覧ください。
製品ラインナップ
ソースコード欠陥の検出(静的解析)機能と品質データ可視化機能の両方を搭載した製品と、ソースコード欠陥の検出(静的解析)機能のみを搭載した製品の2種類を用意しております。
製品名 | 機能 | ||
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ソースコード欠陥の検出 | 品質データ可視化 | ||
C/C++用 | Agile⁺ Relief(C/C++解析込み) | ○ | ○ |
Agile⁺ Relief C/C++ | ○ | - | |
Java用 | Agile⁺ Relief(J解析込み) | ○ | ○ |
Agile⁺ Relief J | ○ | - |
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