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お知らせ

車載ソフトウェアのテスト支援サービス「SimuField」を提供開始

複雑化・高度化する車載制御、自動運転システムの開発に貢献

2021年1月19日
株式会社シーイーシー

株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大石 仁史、以下 シーイーシー)は、車載ソフトウェアのテスト支援サービス「SimuField(シムフィールド)」を開発しました。

SimuFieldは、自動化・測定システムの国際標準化団体(ASAM※1)の業界標準規格OpenSCENARIOに対応し、MILS/SILS※2環境のシミュレーションを統合的に評価できるテストシナリオ作成サービスです。これにより、車載ECU開発の品質向上や期間短縮に貢献します。本サービス第1弾として、車載制御向け評価シナリオ作成ツール「SimuField-SC」を本日より提供開始します。

ASAMは、自動車の制御システム、車載ECUの開発、テスト工程の国際標準化団体として、世界主要な自動車メーカー、サプライヤー、ITシステムベンダーが参画しています。シーイーシーは、ASAM規格の豊富なツール開発実績を活かし、先進安全機能や自動運転レベル向上に伴い複雑化・高度化するエンジン、トランスミッションなど各制御コンポーネント、車載システム全体のテスト環境の効率化を支援いたします。

サービスの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.cec-ltd.co.jp/promotion/mobility/simufield/


本サービスの特長

自動車の制御システム、車載ソフトウェア開発でMILS/SILSを利用したシミュレーション環境の評価に必要なシナリオ作成を効率化します。プログラム不具合の早期発見に必要なリグレッション評価※3に活用することができます。

SimuFieldでのシナリオ作成の利用イメージ
図:SimuFieldでのシナリオ作成の利用イメージ

シナリオ作成とシミュレーションを1つのツールで並行作業が可能


開発背景と今後の展望

近年、自動車産業を取り巻く技術革新が進み、自動運転やコネクテッドカーなど新たなモビリティ分野が広がっています。機能の高度化にあわせて自動車に搭載されるソフトウェアは膨大かつ複雑化し、開発工数は増加の一歩を辿っています。自動車メーカーとECU(電子制御装置、電装)メーカー各社との開発の分担、試作から量産段階に向けた頻繁な仕様変更など開発期間も長期化しています。2003年から欧州を中心に次世代自動車の開発に向けた標準化や、ISOの機能安全規格(ISO26262)、業界標準の車載ソフト開発プロセスモデル「Automotive SPICE」の国内活用において、シーイーシーは導入支援や開発ツールの提案などに取り組んでいます。

<今後の展開について>

今後、SimuField-AUTO(自動評価実行ツール)、SimuField-DB(テストシナリオ管理サーバー)など、車両開発における評価活動の効率化に役立つソリューションを提供していきます。

今後の展開について

※1 ドイツ(ミュンヘン)に本部を置く、自動化システムと測定システムの国際標準化団体。ASAMは(Association for Standardisation of Automation and Measuring Systems)の略称。

※2 HILS(Hardware In the Loop Simulation)、MILS(Model In the Loop Simulation)。エンジンや車両挙動などを模擬した数式をリアルタイムに実行することで、実機またはモデルを用いたシミュレーションを行うことが可能な開発環境。

※3 プログラムの一部分を変更により、他の箇所に不具合が出ていないかの確認。


この資料に関するお問い合わせ先

取扱事業部門・照会先

株式会社シーイーシー
【担当:デジタルインダストリービジネスグループ モビリティサービス事業部】
E-mail:marketing@cec-ltd.co.jp

報道関係お問い合わせ先

株式会社シーイーシー
【担当:事業推進本部 企画部 広報グループ 担当:佐々木(ササキ)・根本(ネモト)】
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル8F
E-mail:kouhou@cec-ltd.co.jp

※記載の会社名・商品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。